[ 荒古組 ]
<夕方の交番前は最高潮> 本楽の夕方、交番前のどんでんは、若衆の檜舞台です。

特に若衆の卒業幹事は、悔いを残さないように 必死で担ぎます。

「秋の陽はつるべ落とし」の言葉通り、一番車のどんでん時には まだ、十分明るいのですが ドベ車(四番車)の時には暗くなっています。

いまでこそ、交番前の交差点は広くなりましたし インフォメーションテントが設置できる広場ができたり しています。

昔は道一杯まで建物があり、山車で家の瓦を落としてしまったり、 カンバンを凹ませたりしたこともありました。

どんでんの時に軸がズレずに綺麗に回すのは難しいです。

交番前のどんでん��
気合いが入れば入るほど軸がズレます。 頭で判っていても、どうにもなりません。

気合いが入る → 軸がズレる → きれいに回らない → よけいに、しんどい → 怒りに似た気合いが更に入る → 更に軸がズレる・・・。

思うようにどんでん出来ずに悔しがる若衆を見ていると、 こちらの目まで潤んできます。

ギャラリーは残酷です。 「今年の○○組のどんでんは、イマイチ気合いが・・」

「気合いが入りすぎると、こうなって・・・」のように 小生が替わりに解説してあげたくなります。

結果はどうあれ、声も体力も、全て出し尽くそうとした 若衆達のその姿勢に、惜しみない拍手で応えてあげてください。
交番前どんでん��
<しっとりとした提灯祭り>若衆の檜舞台である、夕方の交番前のどんでんが終了すると 各組とも提灯を山車に取り付けます。

これ以降を「提灯祭り」と呼びます。

四台引き別れとなる時間まで、山車を止めたままになります。 その様子を見ると「しっとりとした提灯祭り」という語がぴったり。
提灯祭り��
お囃子も草笛の軽快な曲が流れます。 戦士達のしばしの休息・・・・と思いきや

交番前で樽酒を割って車座になって酒を飲んでます。

地域住民から、ちょっと白い目で見られています。 (飲んだ後乱れたり、怪我を誘発したり、もったいない飲み方を  したりするのは、やっぱり良くない と思います。)

「いつから、こういう事が始まったんだ?」とギャラリーが 話している声が聞こえると、身の縮む思いです。

(それは小生たちが若衆幹事の時に始めました)と心の中で懺悔しています。
提灯祭り��
<フランチャイズ大里橋> 夜も深まり四台の引き別れ後、荒古組の山車は大里橋へ向かいます。 これからは、荒古組の荒古組による、荒古組のための からくり人形の時間。

大里橋の上に山車を止め、屋形を上げ、からくり人形が始まります。 荒古組の住民が橋の上に集まって座り、山車を見上げます。

お祭りという名の同窓会のような雰囲気でもあります。

中老さん達が用意してくれているライトに照らし出される人形は 幻想的ですらあります。

川に沿って吹く風に、お囃子が流されていきます。 小若衆が気を利かせて、そこにいる全員の人たちに飲み物を配ってくれます。
お祭りが終わっていくー��
「ああ、今年のお祭りも、もう終わってしまう・・・。」 ちょっぴりセンチメートル・・じゃなくてセンチメンタルに。

人形が終わり、屋形を下げると 橋の上でその年最後のどんでん。

今は、提灯を燃やさないためローソクの灯を消してからどんでんを するのですが、 できることなら昔のように 提灯の灯りはそのままで、どんでんをして欲しいものです。

揺れる提灯、風に流されるビラ、最後の力を振り絞って担ぐ若衆、 ちゃっかり便乗して、梶棒に入っている中老・・・・。

小生の最も好きな画なのです。 あー、荒古組で良かった!
お祭りが終わっていくー��
長いようで短いようなお祭りがいよいよ終わります。

交通規制の時間があるために、名残惜しいのですが車庫に格納する時間です。 今までですと、橋から南に下りすぐに車庫への道に入っていったのですが、 その角から5mくらい先のところの道幅が 数年前から、どんでんが出来るくらいのスペースに広がったのです。

本当に最後の最後のどんでんがそのスペースでできるのです。 <全くもって、お祭りバカ ばっかり>

いくら名残を惜しんでも、車庫に格納する時間はやってきます。

昔は、この車庫入れの時によく山車を痛めました。 疲れているし、提灯がついて車幅が広くなっているし、ギャラリーが急かすし・・・で 「えーい!」 と突っ込んで「バキバキッ!」て。

でも今はとても上手です。感心します。

無事 山車が車庫に格納され、お囃子が止むと もう淋しさが込み上げてきます。
お祭りが終わっていくー��
山車に乗っていた若衆降りてきて、格納された山車の前に並びます。

ギャラリーが十重二十重に囲みます。

その前で若衆幹事が挨拶です。 ほとんど声が嗄れて出ないときもあります。

「年に一度のお祭りも、無事に終えることが出来ました。  これも中老・警察・消防・町内会・それにここにおられる皆様方のおかげで・・・」と 声を張り上げ、若衆一同で「ありがとうございました!」

ギャラリーからは一斉に拍手。

それに続き、来年の若衆幹事の紹介・若衆卒業生の胴上げ 最後に集まっている人全員で万歳三唱。

あー!お祭りが終わってしまった。

来年もまた、頼むよ!
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